無事に第4巻の発売ができました。
1巻はSigilというソフトウェアを利用して出稿のためのEPUB形式ファイルを作成したのですが、不慣れなこともあり不具合の解消や作成に時間がかかってしまいました。
そんな労力を回避できるソフトウェアに出会えた2~4巻の作業。なぜこれの情報があまり広がっていないのか不思議で仕方がない。そんな最強ツールをご紹介します。
「ROMANCERとは」
株式会社ボイジャーが運営するデジタル出版ツールです。
Romancer | Romancer(ロマンサー)はあなたの電子出版ツールです (voyager.co.jp)
使った感想を述べると「シンプルで使いやすい」「編集が簡単」「マニュアルも動画などで準備されている」。
これ以上簡単なEPUB作成ソフトはないでしょう。1巻のSigil利用時と比べると作業時間も半分以下で済みました。
個人利用は無料です。しかし、EPUBファイルのダウンロードを行うためには有料プランに加入する必要(2022年10月~)があります。非常に使い勝手のいいツールなので近々有料化するだろうと思っていると予想よりも早くになってしまいました。私は4巻の作業終盤でしたのですぐに加入しましたが月額660円なので性能を考えるとコスパは悪くありません。
さて、簡単に解説するとROMANCERではNREditerという専用のエディッターを用いてEPUBファイルを作成します。クラウドサービスなのでソフトウェアのダウンロードも要らず、パソコンの容量を圧迫することもありません。ただし、横書きには対応していませんので英字による文章は適していない(全角で対応可)といえるでしょう。非常に簡単な操作でKindle出稿前のデータを作成できるので超おススメです。
「Romancerの使い方」
詳しい操作方法はわかりやすいマニュアルがあるのでそちらを参照ください。
※画像は2022年9月までのものです。
Romancerを開くと上のTOP画面になります。赤丸の「登録してはじめる」から会員登録します。
会員登録が完了してログインすると会員ページが開きます。
左側の「NREditor」でデータ作成ができます。その前に右上の会員メニューを開きましょう。
こちらで制作マニュアルが確認できます。
動画もあり、ものすごくわかりやすい内容です。MS WordやLibreOfficeの原稿アップロードも可能。
原稿データの作成はこちら。
会員ページの「NRエディッターで作品をつくる」をクリックすると上の画面へ。新規作成の「エディターで編集する」をクリック。
この画面が文字入力画面になります。こちらの画面では下記の内容が行えます。
・タイトルを入力
・表紙設定。画像をアップロードするだけです。
・見出しを設定。自動で目次ページが作成されます。
・文章にルビをつける。
※保存はRomancerでの保存。変換はEPUB形式のデータに変換します。
WordやGoogleドキュメントでは難しいルビも簡単に設定できます。
対象の文字を選択すると左側にメニューが出ます。
ルビを選んでふりがなを入力して決定。
すぐに反映されます。
基本的にこの作業画面はプレビュー画面も兼ねているので、入力内容を確認しながら作業ができます。ただし、スマホやタブレット画面で見た時のサイズは変わりますので、そちらは一番右にある「タイトル未設定」の下にある▷をクリックして確認する必要があります。
いかがでしょうか?
WordやSigilなどのソフトウェアで難航していた自分にとっては、これ以上にない便利なツールでした。
Kindle自己出版が初めての方でも比較的作業が容易だと思います。Kindle自己出版を検討中の方はぜひ参考にしてください。
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